Portal do Fado Japão運営引継ぎのご挨拶(2017年2月)

平素よりPortal do Fado Japão の運営にご理解とご協力を賜りますこと厚く御礼申し上げます。

オープン当初より申し上げてまいりました「Portal do Fado Japão は第三者によって運営されるべきである」という考えのもと、移管先を探しておりましたところ、(一社)日本ポルトガル協会会長で元駐ポルトガル全権委任大使の四宮信隆氏が会長を務めるFado no Japão実行委員会に引き継いでいただけることとなりました。Fado no Japão は毎年リスボンより若手ファディスタを招聘して全国ツアーを行うというプロジェクトであり、2016 年は当方M.T.E.C が主催を担当いたしましたが、2017 年より実行委員会に主催を移譲することとなっております。

つきましては、以下に四宮会長のご挨拶を掲載し、運営の引継ぎとさせていただきます。
今後ともPortal do Fado Japão を何卒よろしくお願い申し上げます。

M.T.E.C 代表
月本一史


Portal do Fado Japão をご閲覧の皆様、ご登録者の皆さま、この度Portal do Fado Japão の運営を引き継ぎました、Fado no Japão 実行委員会会長の四宮信隆と申します。
ここ数年、日本でのポルトガルへの注目度は過去とは比べ物にならないほど高くなっており、ポルトガルを代表する文化「ファド」への関心も少しずつ広がってきたと感じています。この流れをさらに進めるお手伝いができればと思い、この度Portal do Fado Japãoの運営をお請けいたしました。

ポルトガルに勤務していた2011年11月、ファドはUNESCOの無形文化遺産に登録されましたが、その時リスボンで行われた祝賀会は忘れられないものでした。文化関係者だけでなく、大統領や閣僚まで出席して歓喜あふれる大会となったのです。当事この国は深刻な財政事情で厳しい緊縮政策が敷かれ、「国を覆う絶望感」と新聞が表現した深刻な不況に国民は苦しんでいました。この中で、ポルトガル人の心を情感豊かに歌うファドが世界に評価されたことに、国民の喜びは格別だったのです。このファドをはじめ、歴史の上に創られたポルトガルの豊かな文化、さらに親切でどこかホッとする国民性について、このサイトを通じて皆様にもっと知って頂ければと存じます。

まだまだわからないことも多く、Portal do Fado Japão の顧問である稲葉宗樹氏や前運営者M.T.E.C 月本一史氏にお力を借りながらの運営になるかと存じますが、スタッフ一同励んでまいる所存です。
何卒引き続きのご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

(一社)日本ポルトガル協会
Fado no Japão 実行委員会
会長 四宮信隆

 


Portal do Fado Japão開設にあたって(2015年10月)

細々とではあれど現在ファドが日本の音楽シーンに居場所を確保し、またこの10年でプレイヤーが大きく増加したことに、稲葉宗樹氏が2004年より運営されたファド総合情報サイト「ファドの部屋」の存在が大きな力となったことは、日本でファドに携わる者誰もが認める事実かと存じます。

その「ファドの部屋」が運営度合いを縮小すると伺ったのは2013年のことです。
それまでの功績に鑑みればすなわち日本のファド界にとっての損失であり、今度はファド関係者が動く番であると考え、当方M.T.E.Cが後継の意味合いを兼ねたファドのポータルサイトPortal do Fado Japãoを開設した次第です。
開設まで2年以上かかってしまったのは当方の不徳の致すところです。

Portal do Fado Japãoでは継続した運営を第一と考え一部の人員に負担をかけることのないよう、スケジュールはミュージシャン自身や主催者による自己投稿型としております。投稿権限は稲葉氏にお願いしてわかる限りのファド関係者へ配布の打診をお送りいただきました。それに対してご了解いただいた方に投稿者IDとパスワードをお送りしております。

ファド一色というわけではないライブにも対応しつつお客さまの目安となるよう、自己申告での「全曲目中にファドが占める割合」という項目も設定いたしました。
また、情報の健全性を確保するため、ゆくゆくはM.T.E.Cの手を離れ稲葉氏のような第三者によって運営されるべきだと考えます。

最後になりましたが、当サイトのオープンにおいてご協力いただいたリスボン市立ファド博物館、ハタナオキ氏、そして顧問としてPortal do Fado Japãoの運営にご参加くださることをご了解くださった「ファドの部屋」運営者稲葉宗樹氏にこの場を借りて感謝申し上げます。

2015年10月
M.T.E.C -ポルトガル文化を中心とした企画と実践-
代表 月本一史


祝!Portal do Fado Japão 開設(2015年10月)

日本国内では本当にマイナーな世界だったファドの世界に少ないながら、意欲ある若い人達のチャレンジ、参入気運が高まって、そんな彼らを応援すると共に、少しでも日本でファドを愛する人が増えればと、ファドの総合サイト「ファドの部屋」を立ち上げて、早くも11年。

その間、2011年にファドがユネスコの無形文化遺産に登録されるという明るいニュースもあって、まだまだ、高い認知度とはいえないものの、アーティスト達の地道な努力や、応援する皆様のお力添えにより、日本におけるファドの市民権も、着実に確立されつつあると感じています。

このたび、新たにファドの情報発信総合ポータルサイト「Portal do Fado Japão」開設の運びとなり、これまでご愛顧頂いた「ファドの部屋」は発展的に解消。その役目を「Portal do Fado Japão」に引き継ぐことになりました。
片手間、個人経営のサイトのため、十分なフォローが行き届かずに、ご迷惑をかけてきましたが、今後、新サイト「Portal do Fado Japão」がより一層ファドを愛する皆様のお役に立ち、気軽な「お立ち寄りスペース」になるよう微力ながらお手伝いをさせて頂きたいと思っております。

長年の皆様方のご厚情に感謝申し上げると共に、新サイト「Portal do Fado Japão」とこれからの日本でのファドの発展に、お力添えよろしくお願いいたします。

旧「ファドの部屋」管理人
Portal do Fado Japão顧問
稲葉宗樹